欧州連合(EU)議長国スウェーデンのカールグレン環境相は7日、米国、中国が公表したそれぞれの温室効果ガス削減目標について「これらの目標では、(産 業革命前と比較し)気温上昇を2度以内に抑えるという目標を達成できない」と批判した。同日開幕した国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議 (COP15)会場での記者会見で述べた。
COP15では京都議定書に定めのない13年以降の温暖化対策についての政治合意を目指して いる。議定書を離脱した米国、現在削減義務のない中国の両国で、世界の温室効果ガス排出量の約4割を占め、合意のカギを握るとされる。会議初日から両国の 動向をめぐる交渉の主導権争いが表面化した形だ。
COP15直前に米国は20年までの削減目標として05年比17%減(90年比約4%減)と表明。中国は国内総生産(GDP)あたりの二酸化炭素排出量を「05年比40~45%減」と公表した。
カールグレン環境相は「両国が目標を発表したことは高く評価する」とする一方、両国を含めた各国の現在の目標では、今年7月のラクイラ・サミットの主要8 カ国(G8)首脳宣言などに盛り込まれた「2度以内」につながる排出削減にならないと指摘。「世界全体の排出の4割以上を占める両国の取り組みが重要だ」 とし、「さらなる目標引き上げを求めて厳しく圧力をかけていく」と述べた。
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